共働きが増えている昨今、お財布を一つにせず、それぞれが自分でお金を管理している家庭も多いのではないでしょうか。
財布を一つにまとめてないと
「自分ばっかり我慢して、夫は全然家計のことに興味をもってくれない!」
「旦那さんのお金の使い方にイライラして喧嘩になってしまう」
「共働きなのに、全然お金が貯まらない!」
そんなことを感じたことはありませんか?
わたしは結婚を機に、家計管理始めました。
お互いの収入に大きな差がなかったため、財布をまとめずに「それぞれ自分で貯金しようね」と約束したものの、、、
お金の喧嘩ばかり・・・気付いたら貯金も全然できていませんでした。
そんな我が家も、今では年間200万の貯金を達成!夫婦喧嘩もなくなり、お互いにストレスなく家計管理ができています。
この記事では、別財布家計簿でも200万貯金できた、わが家の実体験をもとに
- 別財布家計簿のメリット、デメリット
- 別財布家計簿で失敗しない方法
- 別財布家計簿のやり方と手順
- 別財布家計簿で気をつけなければいけないこと
を紹介します。今の家計管理に悩みがある人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
別財布家計簿とは?
「夫婦別財布とは、夫が15万円、妻が10万円のように、それぞれ決まった金額を出し合ったり、住宅費と光熱費は夫側が、食費と生活用品は妻側が負担するなど、一定のルールのもとで家計運営をしていく方法です。
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一定のルールに基づいて、お金を出し合ったあとは、残りのお金を自由に使うことができます。
これが、別財布で家計を管理する最大のメリットだと思います。
財布をひとつにしている場合、家計を管理している方に主導権があり、趣味や娯楽に使うお金を使うには、お金を使わせて欲しいとお願いする必要があります。
いくら夫婦でも「なんでそんなことにお金を使うの?」と理解し合えないこともあると思います。
財布をまとめている場合、理解し合えないことに「お金をつかってもいいかな?」と聞くのは勇気がいりますよね。
そこで、一定のルールを事前にしっかり決め、自由に使えるお金の使い方にはお互い口を出さない!と決めておけば、かなりのストレスを軽減できます。
これは旦那さん側にも大きなメリットだと思うので、これから別財布にしたいと考えている人は、交渉材料にしてみてください。
お互いが出す金額の決め方は、夫婦で相談して決めることになるのですが、わたしが悩んだ2つの方法をご紹介します。
1.支出項目別に担当を決める
家計簿の支出項目別に、支払い担当を決める方法です。
シンプルでわかりやすいのは、固定費を担当・変動費を担当と決めるやり方です。
食費や光熱費など、家事の主導権をにぎっていている方が、変動費を担当してやりくりします。
何にいくら使っているのか、すでに把握している場合には、おすすめの方法です。
固定費と変動費を分けてみて、お互いの負担額を計算できれば、すぐにスタートできるからです。
しかし、家事も平等にやっています!という家庭や、完全に平等な負担額を目指す方には、管理が複雑になるのでおすすめできません。
よりシンプルな管理を好む方には、おすすめの方法です。
2.収入比率で金額を決める
生活費を、お互いの収入比率で合わせて負担できるように、金額を決める方法です。
例えば、夫の収入 30万 妻の収入 20万の家庭の場合、世帯収入の比率は6:4です。
この比率を、一ヶ月の生活費に当てはめると 生活費30万→6:4→夫18万 妻12万が負担金額となります。
生活費に対しての比率なので、毎月の生活費をいくらに設定するかを、二人で決めなければなりません。
支払い項目別では、変動費を負担する方に管理する労力がかかってしまいます。
しかし、収入比率で決める場合は、変動費が含まれた金額なので、協力して支出を管理する必要があります。
収入比率で決める一番のメリットは、二人で家計を管理できることなのです。
わたしも、以前は「夫が全然家計管理に関心をもってくれない!」と悩んでいましたが、今では夫から「固定費を少し見直そうと思うんだよね」と言われるまでになりました。
生活費を下げる→負担額が減って自分のお小遣いが増える→家計簿ってどうなっているんだろう?と、家計に意識が向くようになるからです。
そもそもお金の話に耳を傾けてくれない・・・という方にはおすすめしませんが、二人で家計管理をしていきたい!と考えている方にはおすすめの方法です。
別財布家計簿のメリット・デメリット
実際に別財布家計簿をやってみて、メリットもデメリットもありました。
メリット | デメリット |
・自由につかえるお金がある ・お金のけんかが減った ・お互いが納得した家計管理ができる ・経済的な依存がない ・昇給に意欲的になる ・気軽にお金の話ができるようになった | ・貯金は大きくは増えない ・お互いの給料の増減が把握できない ・片方が働けなくなった時のマイナス金額が大きい ・お互いの信用がないと運用できない |
自由に使えるお金はコントロールができないので、とにかくたくさん貯金がしたい!という方にはおすすめできません。
しかし、自由に使えるお金があることが最大のメリットであり、別財布をおすすめする一番の理由です。使ってもいいし、貯めてもいいお金があると、窮屈さが全然ちがいます。
夫も、自由に使えるお金を増やすために、昇給へのモチベーションがあがったり、家計管理に関心をもってくれたりと、家計管理に一体感がうまれました。お互いを尊重しながら、一緒に家計を支えていける別財布家計簿は、共働き夫婦にはおすすめの管理法です。
別財布家計簿で失敗しないコツ 4選
別財布家計簿って本当にうまくいくの?と半信半疑な方も多いと思います。
実際、わたしも一度は失敗しているので、気持ちはわかります!
しかし、じつは事前の準備さえしてしまえば、とっても楽な家計管理です。
わたしの失敗もお伝えしながら、失敗しないコツを4つご紹介します。
1.家計の現状を、事前に洗い出す
何にいくら使っているかを知らずに運用すると、想定外の出費で貯金ができなかったり
支払う金額が不平等になりケンカが起きたりと、運用がうまくいかないからです。
まずは、毎月使っているお金を、下記の項目に振り分けていきます。
- 固定費 毎月金額が変わらないもの。家賃、通信費、保険など
- 貯蓄 毎月の貯金額。総資産も含む。
- 変動費 毎月払うが、金額に変動があるもの。食費、光熱費など
- 特別費 イベントなど、特別な出費。誕生日、車検、冠婚葬祭など
できるだけ細かく振り返ることが理想的です。
家計簿をつけるのが苦手であれば、数ヶ月家計簿アプリを使うのがおすすめ!
2.マネー会議は必ずする
洗い出した現状をもとに、家計に関する意見交換をしていきます。 このマネー会議が最も大切と言っても過言ではありません。
会議の目的は【お互いが納得できる金額を、一緒共に決める事こと】です。
会議をする前は一方的に「毎月〇〇万負担して!」と伝えていたので、夫が家計に対して、どんな意識を持ち、どんな価値観で生活しているのか、知りませんでした。それがお金の会話を避ける原因になり、喧嘩につながっていたので、会議をしてよかったなと心から思います。
お互いが納得できる家計簿作る準備を、きちんとしていきましょう。
会議の中で話し合う項目は、全部で4つです。
- 削減(節約)できる項目
- 目標貯金額
- 共同口座に入れる金額
- イレギュラーへの対応
一緒に現状の家計をみてもらうことで、自分ごととして捉えてもらうことができます。
さらに、自由に使える金額を知ってもらうことで、収入アップへの意欲もわくはずです。
お互いが納得のいく家計計画が組めたら、意識しあいながら、予算内で生活します。
3.共通口座を作って見える化する
予算内で生活するために、お互いにいつでも収支を確認できる、共通口座をつくります。
お互いが決まった金額を、この共通口座に入金し、口座の残高で生活しましょう。
共通口座を見える化することで、信頼関係がうまれ、二人で生活を作っていける関係が築けるはずです。さらに、共通口座を家族カードやキャッシュレスで、お互いが使えるようにすると、金銭のやりとりが発生しないので、とても楽です。
共通口座におすすめなのは、ネット銀行です。
口座状況をすぐに確認できるだけではなく、振り込みや預入を、お互いがリアルタイムで確認することができます。
別財布家計簿で貯金できない理由と対策
別財布家計簿は貯金できない!と耳にすることもあると思います。
貯まらないと言われる一番の理由は、貯金もそれぞれで管理する場合が多いからです。
財布が一つで、貯金を優先に考えられる管理者の場合、収入や支出に増減があった時は貯金に回すことができます。
しかし、別財布の場合は、貯金に対する考え方が同じとは限りません。収入が同じでも、お互いの貯金額が同額にならないことが多く、結果貯金ができてない!となることがあるのです。
わたしの場合は、夫が「お金が残ったら貯金に回すタイプ」だったため、ほとんど貯金ができていませんでした。
しかし、ポイントをおさえれば、自由に使えるお金を確保しながら、ちゃんと貯金もできるので安心してくださいね。
【貯めるポイント】毎月の生活費に、先取り貯金額を含める
生活費の中に貯金額を含めることで、自然と先取り貯金ができます。
先に貯金ができていれば、後から貯まってなかった!と落ち込むこともないですし、一定額を毎月貯金するので管理も楽です。
二人で「いつまでに、最低いくら貯金しておくべきか」を話し合い、その最低金額を毎月の支出に組み込みましょう。もちろん、ここで先取り貯金額を高く設定してしまうと、自由に使えるお金は増えず、本末転倒なので注意が必要です。
【貯めるポイント】ふたりで楽しく節約する
使う楽しさだけでなく、節約する楽しみも共有すれば、貯金も夫婦の趣味にできます。
せっかく共通口座を見える化したので、利用しましょう。「共通口座の余ったお金は貯金にまわす」と決めておき、どうしたらお金を残せるかの情報収集を、お互いにしていきます。
例えば、ポイントを貯めてポイントで生活費を賄う・光熱費の節約情報を共有する・一緒にお弁当をつくってみるなど、一緒に節約を楽しむことで、二人で家計を管理していくことができます。
別財布家計簿に向いていない人は?
貯金もできて夫婦関係も改善できる、別財布家計簿ですが、おすすめできない人もいます。
パートナーとの関係を想像しながら、読んでみてくださいね。
片方に収入の増減がある時には、話し合える関係でなければなりませんし、不安材料があれば、相手の支出を把握できないのは怖いですよね。
別財布家計簿の成功は、おたがいに信用できる関係であることが大前提です。
別財布家計簿をやってみて【旦那にインタビュー】
別財布にして、旦那さんに起きた変化とは、、、?
別財布にしてみた感想を、旦那さんにもインタビューしてみました!
別財布にしてよかったことはありますか?
事前のマネー会議で、毎月なにどれぐらい知れたのがよかったかも。
今まで何にもしらなくて、ごめんね(笑)
一緒に節約できそうな項目を話し合えたのもよかったよね。
別財布にして、不便なことはありましたか?
自由なお金の中でやりくりするのが、はじめは難しかった!
やりくりしようとして、節約を意識するようになったからよかったことかな?
飲み物スーパーで買うようになったよね!
別財布にして、変わったことはありますか?
いっぱいある!節約の意識もそうだし、値上げのニュースとか聞くようになったよ。
でも一番変わったのは、自由に使えるお金増やしたくて仕事頑張ってる!
正直、今まではなくなったら、もらえると思ってた、、、。
ありません(笑)お互い頑張って昇給しましょう!
ずばり!別財布にしてよかったですか?
よかったよね!怒られる回数減った!
二人に合った家計管理が見つかって、本当によかったなと思ってる。
旦那さんの言う通り、二人にあった家計管理が見つかったことが、大きな成果でした。
お金の喧嘩でストレスを感じることがなくなり、お互いの仕事を尊重できるようになりました。
わたしは、別財布家計簿を通して【家族も自分も大切にできる家計管理】がみつかってよかったと、感じています。
家計管理は短期のことではなく、長期で行っていくものですよね。仕組みができてしまえば、必ず貯金できます!
今までの家計管理がうまくいかなった人や、別財布家計簿に興味がある方の参考になれば、嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました!
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